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変色系男子の日常。

ふたりの自分とそのバランスについて

軽はずみな言動を後悔することがしばしばある。ふと心に思いついたことが、僕の中で厳正な審査を経ることなく、勢いそのままに口から飛び出してしまうのだ。それを後から、数秒後のこともあれば数日後のこともあるのだが、猛烈に悔いる。「ああ、間違っていた。なんであんなことを言ってしまったのだろう」と。発言したときはそれが世界の真理のように感じ、はつらつとした気持ちだったのに。このように、向こう見ずな僕が払った代償を内省的な私が背負うという構図をたびたび目にしてきた。

しかし、内省的な私はふと思った。あのときあの瞬間に正しいと思ったのならば、悔いる必要なんてあるのだろうかと。月にも光の当たる面と当たらない面があるように、その発言にも見方によって、見る地点によって、明るい面と暗い面があるだけではないだろうか。

例えば、誰かに失礼なことを言ってしまったと後悔することがある。しかし、発言それ自体ではなく発言の仕方にちょっとした問題があって、相手の精神を逆撫でしてしまっただけではないだろうか。無骨だけど味のあるブリキのおもちゃを、包装紙に包みもせずに相手に投げ渡すように。ちょっとこじゃれたオブラートにラッピングして、気の利いた言葉を一言添えて渡してあげれば、印象は大きく変わったのではないだろうか。

軽はずみな僕は、いつもよく考えてくれる内省的な私を信頼する。そして、内省的な私は、軽はずみな僕の言動も別に間違いではないと認めてあげる。そうすることで、少しずつだけど、自分のバランスが保てるようになってきた気がする。マクロな視点でもミクロな視点でも、世界にはバランスが必要なのだ。