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変色系男子の日常。

2017-01-01から1年間の記事一覧

渇きと潤い

風呂上がり、喉が渇いている。渇ききっている。喉はおろか食堂から胃までのあらゆる細胞が水分を欲している。冷蔵庫からキンキンに冷えた赤ラベルを取り出す。遠くの獲物を逃さんとするスナイパーの鋭い視線のように冷えている。ウィルキンソンのウォッカト…

尊敬と嫉妬と羨望と

僕の周りには尊敬できる同僚や友人がたくさんいる。見習いたい点や憧れる点、あるいは優れた技能やしっかりとした価値観を持っている。だから尊敬できる。 でも僕の言う「尊敬」は本当に尊敬なのかとふと疑問に思った。それは自分を不当に貶めた上での正当で…

ダイクストラ法によるグラフの最短経路の計算を Ruby で書く

「なっとく!アルゴリズム」という本を読んでいる。アルゴリズムの説明が平易かつ丁寧で、イラストもかわいいのでお気に入りだ。 なっとく!アルゴリズム作者: アディティア・Y・バーガバ出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2017/01/31メディア: Kindle版この商…

ジェットストリームと初期化されたアンドロイド

社会人になって使う頻度が格段に増したものがいくつかある。その中でも毎日よく使っているのが黒ボールペンだ。メモに使ったり、勉強に使ったり、手帳を書くのに使ったり。僕は油性の ジェットストリーム を愛用している。非常になめらかな書き味で、文字を…

買い物バグ

どうも僕は買い物に関するバグを抱えているようだ。精算後に商品をレジにそのまま置いていってしまうことが多い。そして今日はその逆で、商品を受け取り精算も済ませたのに、まだ何かしらの処理が残っていると勘違いして、レジの前に居座ってしまった。これ…

チキンチリ

世の中にはさまざまなチキンがいる。形而上学的チキンと非形而上学的チキン。慎ましいチキンと軽率なチキン。そして、生きたチキンと死んだチキン。 今日出会ったのは、死んだチキンの中の調理されたチキンというサブカテゴリにある「チキンチリ」と呼ばれる…

主人公がコールガールと寝るシーンで泣いた話

村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」を読んでいる。2 回目。 ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/15メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 67回この商品を含むブログ (368件) を見る 今までの人生…

華味鳥と奇跡的なチキン竜田について

今、僕が語るべきことはそう多くないと思う。筆舌を尽くして語るべきはたったひとつ。そう、華味鳥のチキン竜田のことについてのみだ。 華味鳥 は水炊き料理のチェーン店だ。僕の勤めている会社のオフィスのすぐそばに店舗があるため、気の合う同僚たちとラ…

望まぬ蓄え

この冬、僕のお腹が着実に肥えている。厳しい寒さを理由に、いつもの日課である帰宅時のウォーキングをさぼっているせいだ。このだらしのないお腹は、行き場のない在庫を抱える暗い倉庫を連想させ、ときおり僕を悲しい気持ちにさせる。 今、いくつかの種類の…

読者

読書は食事とよく似ている。まず、目で咀嚼し、そこにある知識や情景、暗示を読み取る。次に、胃と似ているが異なるしかるべき器官で消化する。そして、吸収に適したフォーマットに変換されたなんやかんやが、血流に乗って身体中に巡っていく。最終的には多…

心の井戸をうつす歌

最近、ミスチルの「蒼」が好きで、よく聴いている。お世辞にも明るい歌とはいえない、いやありていにいえば、彼らの歌の中でもかなり暗い部類だ。しかし、この歌に含まれる強烈なメッセージ性や憂いのあるメロディに引き込まれずにはいられない。そして、不…

ふたりの自分とそのバランスについて

軽はずみな言動を後悔することがしばしばある。ふと心に思いついたことが、僕の中で厳正な審査を経ることなく、勢いそのままに口から飛び出してしまうのだ。それを後から、数秒後のこともあれば数日後のこともあるのだが、猛烈に悔いる。「ああ、間違ってい…

街の目立たない定食屋さんの活躍について

今日は飯塚に出勤した。僕がこの地に赴いたときに最も困るのが、お昼ごはんの選択肢の少なさだ。昼休みを迎えるたび、同じ CM を何度も何度も見せられるときのようなうんざりした気持ちに陥って気が重くなる。 ところが、今日の昼はついに新しい風が芽吹くこ…

人生の勝ち組とは

この世の中、いつだって気持ちよくなった方の勝ち。違うか? - チャールズ・ビームス (交響詩篇エウレカセブン) 気持ちよくなったものが人生の勝ち組なのだとしたら、数時間トイレを我慢し続けたのちに、無事安息の地にたどり着くことのできたこの僕は、人…

蹴りたい背中 in アローラ

「ポケットモンスター サン・ムーン」のレーティング対戦だが、シーズン 1 が終わり、もうすぐシーズン 2 が始まろうとしている。ときに楽しくときに厳しいあの日々も最後を迎えて、季節は巡る。何もかも同じままではいられないのだ。 一世を風靡したテッカ…

日常の中のファンタジー

数年前「魔法少女まどか☆マギカ」(通称: まどマギ) というアニメ作品に出会ったとき、僕はこれほど愛すべき作品に出会えたことを、とても幸運に、かつ幸福に思った。その一方でこうも思った。「今後、これ以上の作品に出会うことはあるのだろうか?」と。ス…

真鯛のスライス

今日のお昼は、職場の近くのプロントで「真鯛のだし茶漬けスパ」というメニューを食べた。看板に載せられた写真が僕を魅了してきたからだ。正直、コストパフォーマンスは最悪だった。パスタにコーヒーをつけて 1,090 円。高い。そして肝心のパスタ。コンセプ…

ATM から現れた疑問について

今年は毎日文章を書こうと心に決めて、きちんと続いたのは 1 週間だった。悲しいね。辞めては始め、また辞めては始めといった賽の河原サイクル (僕が名付けた) から脱却して、ほんの少しずつでもいいので堅実にいきたいね。 ところで、ATM からお金を引き出…

圧倒的な物語に触れた話

映画「傷物語〈III冷血篇〉」を観た (以下、致命的なネタバレは含みませんが、若干ストーリーに触れます) 。 シャフトの劇場アニメーションの集大成といった感じだった。シャフト独特の非常に仰々しい建物の描写や、コミカルな表現と息を呑むアクションの入…

赤ちゃんの変幻自在の表情について

今日は親友の赤ちゃんの顔を見に行った。別の友だちと待ち合わせをして、西鉄バスで彼らの家に向かったのだが、到着してしばらくすると雨がぱらついてきた。まあ、傘を刺さずともそれほど濡れない程度の小雨だけれど。 赤ちゃんは数週間会わないうちにふくよ…

黄昏ノムコウニ過ギ去リシ果報ガ見エルカ

会社の話。僕の部署では、毎週金曜日に拡大夕会というものを開いている。これは、部の開発者 (プログラマ) が全員で集まって、あるテーマに基づいた発表を行うというものだ。このテーマは技術的なことではなく (まあ技術に関することでも構わない) 、日常に…

憂鬱と遠藤周作とメタファーについて

久々に心の臓を握りつぶすような憂鬱が来て、今日は会社を休んだ。昼間に見た、忍者スナイパーになった夢が、やけに心地よかった。遠くからスナイパーライフルで敵を射撃し、先端に鉤爪のついたワイヤーで颯爽と移動する。そんな忍者スナイパー。 以前、同じ…

奈落の底と DEEP-FURIGANA

「メイドアインアビス」という漫画が大好きで、Kindle 版と紙の本の両方を買っている*1。 メイドインアビス 1 (バンブーコミックス)作者: つくしあきひと出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2013/07/31メディア: コミックこの商品を含むブログ (8件) を見る こ…

強くなりたい強くなりたい強くなりたい強くなりたい強くなりたい強くなりたい強くなりたい強くなりたい強くなりたい強くなりたい

「強くなりたい……」といえば、響け!ユーフォニアムの第 12 話を思い出す。あれはいい話だった。 ポケモンもぷよぷよもスプラトゥーンも、対人戦でなければ気楽にできるものだけど、ひとたび人と戦うとなると、途端に厳しいゲームとなる。今挙げたゲームに共…

曇天とおばちゃんと正月について

今日は 1 月 2 日。ちょっとした買い物のために天神に寄った。 空はどんよりと曇っており、あまり正月らしさは感じられない。しかし街は初売りで人がごった返していて、晴れやかでないあいにくの天気模様とのミスマッチが気になる。嵐の前に昆虫が大量発生し…

夜を這う僕と謎の明滅について

元日の夜を車で這うように走る。あたりは暗闇と静寂にすっぽりつつまれている。まるで闇夜の冷たさにさらされたアスファルトが、あらゆる光や音を吸い込んでしまったようだ。瞳に映る風景は代わり映えがしないので、自分が進んでいるかどうか分からなくなり…