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変色系男子の日常。

ドラえもんやモノクマの声でお馴染みの声優、大山のぶ代さんが認知症だというニュースを耳にした。
あまりに馴染み深い声優さんの悲報に衝撃を受けた。

シャワーを浴びながら、認知症のことを考えていた。

自分のことが自分でわからなくなるってどれだけ恐ろしいことなんだろう。
完全にわからなくなってしまったのなら、まだマシかもしれない。
まだ進行段階、だんだんと自分のことがわからなくなっていく過程にあるときのことを想像すると、恐怖にすくみあがってしまいそうになる。
その不安を想像すると、どんな痛みよりも恐ろしいのではないだろうかと思える。
むしろ死んでしまったほうが楽なのではないか。

それ以上なにも考えることができなくなってしまった。

僕は今でも自分で何を考えているのかよく分からずに生きているが、
「自分で何を考えているのかよく分からない」ということすら分からなくなるその前に、
分からないままでもこの瞬間の自分をしっかりと生きねばと思った。

きっとそれが分からなくなったときが来ても、取るべき生き方は変わらないのであろう。
ならば、今からそういう生き方を身に染み込ませておきたい。

Carpe diem