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変色系男子の日常。

ステキ発見 No.2: 付喪神 (つくもがみ)

付喪神とは (Wikipedia)

f:id:quanon:20160130214545j:plain 「ハクメイとミコチ」4 巻より

僕の最も大好きなコミックのひとつに「ハクメイとミコチ」という作品がある。森で暮らしているハクメイとミコチという、ふたりの小人が主人公ののんびりとした日常系ファンタジー。

その 4 巻に付喪神の話がある。ある喫茶店のマスターが先代から受け継いだコーヒーミル。だいぶん使い込まれた一品だが、それがある日まったく動かなくなった。機械に詳しいハクメイが分解して整備してみるものの、それでも動かない。

ところがみんなが寝静まった頃、そのコーヒーミルがふわふわとしたオーラをまといだし、勝手に動き出して、最後にミルそのものごと消えていく。ハクメイ曰く「愛され続けた古道具が突然なるものだと聞いていたけれど…」とのこと。

大事に使い込まれたモノというのは、その本来の価値がどのようなものであれ、ステキなものだ。僕自身も、小学校の頃からずっと使っている文房具などのモノがあるが、やはりとても愛着が湧いている。そして、愛着のあるモノというのは、まさに自分の身体の一部のように感じると言っても過言ではないくらいだ。

僕の信条に「モノを買うことにも責任を持つ」というものがある。ペットを飼うときにその生命に対して責任を背負うのと同様にモノを買う時もそうだあるべきだということだ。少し仰々しい考えかもしれないが、モノを作るのにはそれがありふれた大量生産品であれ、大なり小なりコストがかかる。また、それを捨てるのにもコストがかかる (廃棄する際に不燃ごみや粗大ごみとなるものならなおさらだ) 。モノを買うときは、そういうことを踏まえたうえで、本当に必要なものかを見極める。そして、なるべく大切に扱う。これが肝要だと思っている。そうすることで無駄遣いを減らせるし、環境にも優しい。

特に昨今は電子機器の発展が著しい。とりわけパソコンやスマートフォンは非常に高価なのにもかかわらず、数年で買い換えられてしまう。そのモノとしての寿命を終えるよりも、流行や時代の流れのために廃棄される頻度の方が圧倒的に多いと思う。僕自身もご多分に漏れず、電子機器の進化の恩恵に預かる者なので偉いことは言えない。それでもやはり、初めてその機器を手にした時のワクワク感をいつまでも忘れることなく、大切に扱いたいなと改めて感じるのだった。