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変色系男子の日常。

華味鳥と奇跡的なチキン竜田について

今、僕が語るべきことはそう多くないと思う。筆舌を尽くして語るべきはたったひとつ。そう、華味鳥のチキン竜田のことについてのみだ。

華味鳥 は水炊き料理のチェーン店だ。僕の勤めている会社のオフィスのすぐそばに店舗があるため、気の合う同僚たちとランチによく通っている。しかし、そこで食すのは水炊き料理ではない。水炊きのランチは手頃な値段ではない。それは、お金と時間にある程度めぐまれた専業主婦が、優雅なひとときをすごすために通うランチの値段だ。かわりに、僕たちは定食を食べる。華味鳥の定食は量が多くて美味しい割に値段はそれほど高くない。非常にコストパフォーマンスに優れている。しかも食後のコーヒーまで無料でついてくる (無限に使える無料コーヒー券を、なぜか同僚が所持している) 。

華味鳥には通常のランチメニューに加え、週替りの定食メニューが存在する。今週は「チキン竜田」だ。華味鳥には長く通っているが、週替り定食としてハズレと呼べるものが出されたことは一度たりともなかった。そして、今日のチキン竜田は群を抜いて美味しかった!

特筆すべきはその衣だ。カラッと香ばしく揚げられていることがわかる、こんがり色の衣。それを口に運ぶと感じられる驚異的なサクサク感。まるで、どこまでも空気の透き通った真冬の朝に、新鮮な霜を足で踏みつけたときのような爽快さがそこにはある。

実は月曜日にも既にこのチキン竜田を味わっていた。しかし、今日のチキン竜田は、さらに美味しさと衣のサクサクさが増していたような気がするのだ。だから語らずにはいられなくなった。そして、軽妙な食感とそのグレードアップは、何かよいことの予兆を感じさせてくれて、気持ちまで爽快にさせてくれた。

これが定番メニューだったらなとも考えた。でも、よく考えなおすと、この幸せは一期一会という制約の上に成り立っているのではと思った。定番メニューとなれば、ありがたみは薄れてしまい、そこから見出した予兆は失われてしまう。またいつか、このチキン竜田と出会えることを祈って、今の幸せを精一杯享受することにしよう。それがいい。

最後に。「唐揚げ」と「チキン竜田」と「ザンギ」の違いに詳しいマエストロがいたら、私のところに来なさい!以上!