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変色系男子の日常。

主人公がコールガールと寝るシーンで泣いた話

村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」を読んでいる。2 回目。

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

今までの人生の中で最も感動した小説だったのを覚えている。だから、村上春樹の長編 (今日発売されたばかりの「騎士団長殺し」を除く) をコンプリートした直後に、また読み始めた。

主人公が中学の同級生でイケメン俳優の五反田くんの家を訪れる。五反田くんはふたりのコールガールを呼び、それぞれ女の子とセックスをするシーンがある。僕は電車の中でそのシーンを読んでいて、思わず涙がこぼれた。主人公が娼婦と寝るシーンを読んで、感動のあまり泣いてしまうような小説が他にあるだろうか。

それは同窓会のような集まりだった。文化的雪かきと官能的雪かき。それは雪のたっぷり積もり、しんと静かな朝にふたりで行う本当の雪かきを連想させた。朝日が白い絨毯を照らして、あたりはきらきらと輝いている。その雪かきは多義的なメタファーであるとともに、実際的な雪かきでもあるんだ。そういう様子を連想して、深く感動してしまった。

ちなみに「騎士団長殺し」を読むのはだいぶん後になるだろう。「NieR:Automata」をプレイしなくてないけないし、「ニンテンドースイッチ」の発売日も近い。娯楽の予定がたくさん詰まっていることはとてもいいことだ。なぜなら、生きていくうえで退屈というのは無味無臭の劇薬だから。