「読書ってやっぱりグルメみたいだな」熱いシャワーを浴びながら、ふとそう思った。
いろいろな文章がある。小川洋子や川上弘美のように淡くて静寂な文章もあれば、西尾維新のように濃密で胸焼けしそうな文章もある。村上春樹のように、一見無害さを装いながらも強烈な個性を匂わせていく文章もある。そこには濃淡があり、色彩があり、そして抑揚がある。
一口に豚骨ラーメンといっても提供する店舗によって味が千差万別であることとよく似ている。だから、読書をグルメに例えることはなかなか絶妙な比喩だと思う。
それにしても「本好きの下剋上」がおもしろすぎて、ページをめくる手がとまらない!