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変色系男子の日常。

📙「卵の緒」を読んだ

瀬尾まいこさんの「卵の緒」という小説を読んだ。あらすじは新潮社のサイトより次の通り。

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7's blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。

2 つの作品が収録されていて、どちらも少し特殊な家族の話が書かれている。

感想は 読書メーター というサイトにすでに投稿している。

bookmeter.com

でもその感想欄だけではあふれる感動を書ききれなかったので、ここに少し追加で記しておきたい。

変に飾り気がない。安易なエンタメ展開がない。押し付けがましさがない。淡々と描かれた物語をただ読者に提供しているだけなのだが、話の筋を超えてもっと根源的な意味とか感動を与えてくれる。これぞまさに純粋な小説だなと身にしみて感じた。読書の喜びを再認識させてくれたこの小説に深く感謝したい。