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✲゚。.ヾ(⌒(ノ'ω')ノ☆.。

変色系男子の日常。

まどかとまどか母 (詢子) の会話

詢子「おっ、眠れないのかい?」

まどか「友達がね。大変なの」

まどか「やってることも言ってることも、たぶん間違ってなくて」

まどか「なのに、正しいことをがんばろうとすればするほど、どんどんひどいことになっていくの」

詢子「よくあることさ」

まどか「え?」

詢子「悔しいけどね。正しいことだけ積み上げてけば、ハッピーエンドが手に入るってわけじゃない」

詢子「むしろみんながみんな、自分の正しさを信じ込んで意固地になるほどに、幸せって遠ざかってくもんだよ」

まどか「間違ってないのに、幸せになれないなんて、ひどいよ」

詢子「うん」

まどか「私、どうしたらいいんだろ」

詢子「そいつばかりは、他人が口を突っ込んでもきれいな解決はつかないね」

詢子「たとえきれいじゃない方法だとしても、解決したいかい?」

まどか「うん」

詢子「なら間違えればいいさ」

まどか「え?」

詢子「正し過ぎるその子の分まで、誰かが間違えてあげればいい」

まどか「間違える?」

詢子「ずるい嘘ついたり、怖いものから逃げ出したり。でもそれが、後になってみたら正解だったってわかることがある」

詢子「本当に他にどうしようもないほどどん詰まりになったら、いっそ、思い切って間違えちゃうのも手なんだよ」

まどか「それがその子のためになるって、わかってもらえるかな?」

詢子「わかってもらえない時もある。特にすぐにはね。言ったろ、きれいな解決じゃないって」

詢子「その子のこと諦めるか、誤解されるかどっちがマシだい?」

詢子「まどか、アンタはいい子に育った。嘘もつかないし、悪いこともしない。いつだって正しくあろうとしてがんばってる」

詢子「子どもとしてはもう合格だ」

詢子「ふぅ」

詢子「だからさ。大人になる前に、今度は間違え方もちゃんと勉強しときな」

まどか「勉強…なの?」

詢子「若いうちは怪我の治りも早い。今のうちに上手な転び方覚えといたら、後々きっと役に立つよ」

詢子「大人になっちゃうとね。どんどん間違うのが難しくなっちゃうんだ。背負ったものが増えるほど、下手を打てなくなってく」

まどか「ふぅん…」

まどか「それって、辛くない?」

詢子「大人は誰だって辛いのさ」

詢子「だから酒飲んでもいいってことになってんの」

まどか「私も早くママとお酒飲んでみたいな」

詢子「おう、さっさと大きくなっちゃいな~。辛い分だけ楽しいぞ、大人は~」