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変色系男子の日常。

とある句動詞が教えてくれた、英語の辞典にお金を掛けるべき理由

結論

その結論に至った経緯

昨年、僕は Lang-8 という外国語の相互添削サービスを通じて、2人の友人と知り合った。それぞれアメリカとカナダの大学生で、アニメ (特に「ラブライブ!」) という共通の話題を通じて打ち解けあい、毎日3人で LINE でチャットをする仲になった。

2人とも日本語が上手で、日常会話であればほぼ支障がないレベルだ。そのため、チャットルームでは日本語でのやりとりがメインだ。とはいえ、英語を勉強している身である僕はたまに英語で話し、難しい話 (世界経済の話とか) では彼らも日本語で話すのは困難なので母国語の英語で話す。

そんなチャットを通じて最近良く感じるのは、英語は (少なくとも口語では) 単語の語彙よりも句動詞やイディオムの語彙の方が遥かに重要だということだ。ちなみに句動詞とは「動詞」+「前置詞」(例: get to) や「動詞」+「副詞」(例: go home) といった複数の単語を組み合わせて成り立つ動詞のことだ。

例えば「〜と出会う」という他動詞に encounter という単語がある。これは高校で習う英単語の1つだが、少なくともチャットではこの単語を目にしたことはほとんどない。代わりに同様の意味の run into という句動詞をよく見かける。run も into も単語自体は中学校で習うものだ。このように、少なくとも日常会話では中学校レベルの簡単な英単語とそれらを組み合わせたイディオムだけでほぼ事足りるようだ。

少しずつ本題に戻るが、上記の理由により句動詞専用の辞書が欲しいなと感じ、今日色々と調べていた。普段は ウィズダム英和・和英辞典 2 という辞典を愛用しており、それでも句動詞は調べられるが、そのような普通の辞書ではなかなか調べるのに骨が折れるからだ。

ウィズダム英和・和英辞典 2

ウィズダム英和・和英辞典 2

  • 物書堂
  • 辞書/辞典/その他
  • ¥2,900

そこで ロングマン句動詞辞書 を購入してみた。

https://itunes.apple.com/jp/app/ronguman-ju-dong-ci-ci-shu/id325035737?mt=8&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog

これは ロングマン英和辞典 プラス (こちらも購入済みで普段使っている) の句動詞に特化したバージョンだ。

ロングマン現代英英辞典プラス

ロングマン現代英英辞典プラス

そしてさっそく、なんとなく頭に浮かんだ go along with という句動詞を試しに引いてみた。すると以下の説明が載っていた。

to accept a particular idea or plan, or to agree with someone about something, especially because it might upset someone or cause trouble if you do not

訳すと、

特定の考えや計画を受け入れる、もしくはある人の何かに賛同すること (特にそうしなければ誰かを困らせたり問題の原因になったりする場合) 。

だろうか。つまり、本位ではないけれどもそうしないと困った事態が起こりうるからそうするというニュアンスがあるようだ。

これを調べた時「go along with にこれだけの意味が本当にあるの?」と疑問に感じ、ネット上で無料で利用できる Weblio 英和辞典・和英辞典 で調べてみた。すると結果は、

〔人・案などに〕賛成[同調]する, 協力する

という非常にあっさりしたものであった。なんか色々なニュアンスが削ぎ落とされてしまっているようだ…。 次に ウィズダム英和・和英辞典 2 で同じ句動詞を調べてみた。結果は、

(仕方なく) A <人・考え> に同意する、A を支持する

だった。こちらもあっさりはしているものの、最低限「仕方なく同意する」というニュアンスを説明している。

このように、どうやらネット上で無料で利用できる辞典では、その言葉が持つ細かいニュアンスまでは調べることができないようだ。やはりある程度お金を掛けてでもちゃんとした辞典 (市販されている辞書をアプリ化したもの) を購入するほうがいいように感じる。

あれ?「辞典にはお金を掛けるべきだ」というよりも 、「英和辞典より英英時点を引いた方がより細かなニュアンスが分かる」というのがより正しい主張なのではないかと書きながら思った。