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✲゚。.ヾ(⌒(ノ'ω')ノ☆.。

変色系男子の日常。

夜を這う僕と謎の明滅について

元日の夜を車で這うように走る。あたりは暗闇と静寂にすっぽりつつまれている。まるで闇夜の冷たさにさらされたアスファルトが、あらゆる光や音を吸い込んでしまったようだ。瞳に映る風景は代わり映えがしないので、自分が進んでいるかどうか分からなくなりそうだ。しかし、山の上に光る航空障害灯の明滅だけが、しっかりと時間が生きていることを教えてくれる。

夜の峠道、山の上に点滅する謎の光。長い間その正体を知らなかったのだが、最近それが 航空障害灯 であることを知った。空を飛ぶ乗り物に対して、高い建物や障害物の存在を知らせるための電灯だ。

たぶん、今日の晩のあの時間に航空障害灯というものに対して思いを馳せていたのは、この宇宙で僕だけだろう。その孤独と誇らしさの入り混じった不思議な感覚が、少しだけ心地よかった。